多汗症治療に汗止めボトックス注射

多汗症治療は様々な方法があります。ボトックス注射はどれほどの効果があるのか? - 多汗症に対するボトックス注射の意外な効果とは

多汗症に対するボトックス注射の意外な効果とは

ボトックス注射の難点として、効果が持続しないためリピーターになることが知られています。しかし緊張性の多汗症であれば、一回の接種によって再治療が不要になるケースもあるようです。

汗が出る原理を知りましょう

なぜ汗が出るのでしょうか。つまり汗をかくことにより体温を下げているのです。これは気化熱を利用したものであり、夏に水を撒く、打ち水と同じ原理です。したがって無闇に制汗剤などを使って発汗自体を抑えるのは、あまり健康的な方法ではありません。
とはいえ冷や汗など、暑くなくても汗が出ますね。これは緊張性の汗です。例えば緊張して神経が過敏になるとアセチルコリンなどの神経伝達物質が放出されます。これが汗腺を刺激することにより汗が出るのです。
ならば多汗症を防ぐには、アセチルコリンの分泌を妨げればよいのでしょう。ボトックスにはそのような働きがあるため、多汗症の治療に利用されているのです。

不安を抑えれば汗は出ません

緊張性の多汗症は、心理的な作用が大きいようです。そのため心掛け次第で、症状は緩和されます。とはいえ性格が関係してきます。そう簡単に心は変わりません。
そこでボトックス注射を打ちます。効果は半年程度持続します。その期間中は、一時的ではありますが、緊張しても多汗症は現れません。すると自信がつくようです。気持ちが徐々に変わることにより、緊張もしなくなります。結果的に多汗症が治っている!稀な事例ではないようです。

本人の自覚次第です

多汗症は、本人の自覚次第です。汗が多くても本人が気にしなければ、多汗症とは診断されません。もちろん逆もあります。
何かに集中していたり睡眠中に汗をかかないなら、心配する必要はありません。そういう人ほど、ボトックス注射の効果が高いのかもしれません。

知っておきましょう

自分が多汗症かもと思ったら、治療を焦る前に原因についても知っておきましょう。意外な方法で完治する事例も少なくないからです。

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